あっちゃ~!

木曜日の朝 一週間の終わりを迎えようとしている時
疲れもピークに差し掛かっていました

地下鉄に乗り換えると 生憎空いた席はなく
『あ~40分立ちっぱなしか・・・』
せめて 壁に寄りかかろうと 連結部分に近いところに立ちました
目の前の席にはバーバリーのマフラーをした品の良い「初老の紳士」が座ってらっしゃいます

私は いつも通り新聞に目を通し始めたのも束の間・・・
立ったままで ウトウトしだし こともあろうに
前に座ってる「初老の紳士」のお顔に新聞紙を覆い被せてしまった
「すみません」と謝ると共に『あ~同じコト繰り返さないようにバシッ!としてなくちゃ』
と 思ったのでした

さて 新聞も読み終わり 私今度は携帯をチェックし始めました・・・
が しかし又ウトウト・・・ そして携帯を床に落してしまったのです
「ゴトンッ!」という音で「初老の紳士」をビックリさせてしまいました
「す、すみません!」
『おいおい もう二度目だよ・・・ もう~ 降りるまでホントちゃんとしてようぜ私!』
と 固く思ったのです

そして『あ~あと少しだ 次降りる駅だ~』
と油断したんでしょうか その瞬間とどめの様に「初老の紳士」の足を踏んずけてしまいました!
「す、す、す、す、すみませ~~~~ん!!!!」


本当に申し訳ありませんでした
私が目の前に立ったというだけの「縁」で
3度もご迷惑を掛けてしまい
ソレも朝から・・・
「初老の紳士」は人間の出来た方の様で 少しも不愉快そうな素振りを見せることなく
それだけに尚更 申し訳なさで一杯になりました




そして今日 金曜日 いつも同じ電車に乗るので
あの「初老の紳士」には会わせる顔がないから 『気を付けなくちゃ』と思いつつ
空いた席に向かったのですが
座ろうと腰を曲げた瞬間に気配を感じました 隣の方は あの・・・方です!
『ギャ~~~~~~! あの昨日の方だ! どうしようバレたら
 昨日のあの女だって 嫌がってないかな?
 昨日と同じことは絶対に繰り返せないぞ
 40分キチンとしてなくちゃ!!!』
と 心に誓い 体を「あの方」とやや逆の方に向かせ 電車に揺られたのでした
 
で どうだったかって? 迷惑掛けなかったかって?
ふ ふ~ん 私だって大人よ~ 学習するのよ おとなしく乗れたよ~ ふふん~♪

で でも迷惑は掛けなかったけど また居眠りして 一つ乗り越しました
それも 朝から・・・・ トホホホ・・・
もうイヤじゃ・・・  何が?  自分が(泣)