…めぐり合わせ

前回の記事の続きです

ホテルで優雅に一人の夜を満喫しようと思ったら 携帯のマナーモードがブ~ブ~と鳴り
モニターを見ると母の居るホームの表示…
「こんな時間になにかな?」今日会った時は元気そうだったしと電話に出ると
「以前と同じ痙攣を起こし救急車を呼びました。ご自宅に電話したらこちらだと聞いたので今からタクシーで来ていただけませんか?」とのこと
とりあえず必要そうなモノだけをバッグに詰め込みタクシー乗り場に急いだ

ホームに着くと受け入れ先の病院を探しているところでした

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救急病院に無事搬入され 状態も落ち着きを取り戻し 医師からの話も聞いた
そして病室も個室に決まると
母に意識混濁が見られるので 今晩は付き添って欲しいとのこと
付き添うことには何の依存もないのですが 普段の母の状態を 十分理解してる訳ではない私で務まるのか?という心配が一番に浮かびました
それでも今晩だけは・・・という医師からの要請で 結果的には次の晩も母に付き添うことにしました


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朝 目が覚めた時 横を見ると母が寝ている
朝食を一緒にとる
トイレについて行く
他愛のない話を時間を気にせず ゆっくりとする
外に用事があり「行ってくるね」と言う
「ただいま」と帰ってくる
夕飯を一緒に食べる
「おやすみなさい」を言う

日々繰り返される 当たり前のこと
その当たり前が 当たり前でなくなって 12年

しみじみ考えたコトもなかったけれど
こんな 当たり前をもう一度することが出来た
それが嬉しかった